ピナ・バウシェ:ヴッパタール舞踏団の「コンタクトホーフ」を彩の国さいたま芸術劇場で観ました。ゲネプロでカンパニーの知人からご招待いただきました。ありがとうございました。日本では28年ぶりの再演で映画『ピナ』でも取り挙げられていたカンパニーの代表作でもあります。
「出会い」の物語が既に不毛な現代にあっても、その強迫観念的な螺旋からのがれられない身体のアンチ・メロドラマとでも言えばいいのでしょうか。レトロで寓話的なシチェーションの中で、グロテスクな笑いや遊戯が延々と続きます。明瞭なコンセプトと斬新な構成で圧倒されました。